龍乃一味のカオスな学園生活
奏多がハラハラしながらついて来る中、孔雀、久遠、琴子の三人は夕食続行。

何と薄情な三人か。

己の息子娘が決闘を始めるというのに。

そんなん放っといても大丈夫だよと言わんばかり。

「決着方法は?」

「構いませんよ?終曲(フィナーレ)が決まるまで徹底的にやって下されば」

琥珀の問いかけに答える刹那。

月蝕を帯びて、真っ直ぐに立つ。

馬鹿にして。

女の身だと思って過小評価しているんだ。

それが琥珀は最高に頭に来た。

夕映を抜刀し。

「序曲(ウーベルチュール)!」

セオリー通りの序曲から繰り出す!

これを剣先同士をぶつける事で受ける刹那。

共に序曲(ウーベルチュール)。

分家宗家の違いはあれ、同じ琴月流同士。

様々な曲(技)を組み合わせつつ終わりに導くのは変わらない。

< 403 / 852 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop