龍乃一味のカオスな学園生活
「え…」

琥珀の顔が、見る見る赤くなっていく。

「年下だろうと女性だろうと、お嬢様を尊敬せずにはいられません…どうして卑しい感情など持てましょうか…俺にとっては清らかな聖域過ぎて、欲望の捌け口になど、とてもとても…」

「ちょ、ちょっと待って、タンマタンマ」

「美化し過ぎているのかもしれませんが、俺は愛するお嬢様には、常に美しく気高くいてほしいのです。肌を晒すなどという安売りな真似をなさらずとも、俺は常にお嬢様に魅了されっ放しでいます」

「っっっっ…」

予想外に、琥珀を赤面させる台詞がツラツラと出て来る。

妄想の激しいタイプだとは思っていたが、琥珀の想像以上だ。

刹那の中では、実は琥珀は『女神様』と同等だったのだ。

< 408 / 852 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop