龍乃一味のカオスな学園生活
分かった。

よぉく分かった。

無関心ではなかったというのは、よぉく分かった。

「つきましてはお願いがあるんだけど」

思わず正座する琥珀。

「何でしょう」

膝を突き合わせて同じく正座する刹那。

こんな絵面、どこかの小学生がやってたな。

「敬語とお嬢様はやめて」

「じゃあ女神様と」

「もっとやめて。名前で呼んで」

「琥珀…と?俺の聖域を呼び捨てにしろと?」

「聖域じゃないから!僕普通の中学女子だから!」

「清らかな女性に年齢は関係ないと…」

「清らかもやめて!聞いてて恥ずかしいから!」

「…分かった。敬語もお嬢様もやめるから、俺の中で聖域扱いなのは勝手にさせてくれ。それまでやめろと言われたら、琥珀の存在が俺の中で音を立てて崩れる」

「う゛…わかったよ…」

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