龍乃一味のカオスな学園生活

「あ！そうだ！はいっ、ノエル君はいっ！」

珍しく花が会議中に挙手する。

引っ込み思案の彼女が率先して発言するのは稀だ。

「はい花ちゃん、何ですか？」

「んとね、んとね」

頭の中で整理して、言いたい事を纏める花。

「クリスマステロに参加したカップルの人達に、何かクリスマスプレゼントをあげるっていうのはどうかな？」

「プレゼントねぇ…」

亜鳥が感心したように頷く。

「いいじゃないですか、折角のクリスマスだから、記念品みたいで」

セレナが微笑む。

『あの記念品が欲しいから一緒にクリスマステロ行くだけだから、あ、あんたの事なんて何とも思ってないんだからねっ！』という口実で交際を始められるツンデレさん向けのアイデアと言える。