龍乃一味のカオスな学園生活
二学期が滞りなく終わって、お楽しみばかりの冬休みが来ると思ってる奴ぁ甘い。

人生山あり谷あり。

楽しい事の前には、必ず苦行が待っているのです。

つまり二学期期末試験だゴルァッ!

「「ぶーっ!」」

はいはい龍乃とさくら、ブーイング飛ばしても試験は中止になりませんよ。

「何でそんなに嫌なの龍乃ちゃん?試験期間中は早く帰れるし、いいじゃん」

花が首を傾げる。

「そうですよ、しっかり予習復習さえしておけば、そんなに恐れる事はないですよ」

セレナも頷く。

「刹那君、分からない所は教えてね?」

「…俺の分かる範囲でならな」

最近すっかりデレデレになった琥珀は、試験勉強にかこつけて刹那の部屋に入り浸るつもりらしい。

「侍たるもの、文武両道は当然」

腕組みして武が呟く。

「………………ハッ、そういえばもうすぐ期末試験ですね」

銀河の彼方まで到達していた冬樹の意識が、今戻ってきました。

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