龍乃一味のカオスな学園生活
現役の天神学園生が知らないのも無理はないが、丹下の血筋の戦闘力は、そりゃあもう凄かったのだ。

夏休み冬休み春休みを返上して、毎日のように補習に来て、終いにゃ初等部用の漢字ドリルや計算ドリルから教えなければならないレベル。

だって九九も言えないんだもの。

そんなに成績の良くなかった雛菊でさえ、丹下家では『奇跡の子』と呼ばれる天才児扱いなのだ。

もしかしたら丹下家の人間は、猿から人間に進化する過程のミッシングリンクを補う存在なのかもしれない。

つまり丹下 龍太郎は、ネアンデルタール人、クロマニヨン人などのまま進化が止まっているのではないだろうか。

「ねあんでるたーる人ってナニ人?」

龍乃にはもっと根本的な所から説明しなければならないようだ。

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