龍乃一味のカオスな学園生活
放課後。

「……」

生徒会長の椅子に座り、机に頬杖ついて、龍乃はぼんやり待っている。

いつもの元気も、本日は潜みがち。

刹那の言葉が、耳に残っている。

『一度周囲から孤立して友人の意味を熟考すればいい』

そういえば皆の都合、ちっとも聞いてなかったや、と。

今更ながらに思う龍乃。

強引でワンマンプレイしがちではあるが、時にはハタと足を止めて考えるくらいの頭も、龍乃にはあるようだった。

「ちょっと迷惑かけたかなぁ…」

かけた迷惑はちょっとどころではないのだが、そういう反省をするだけ、可愛げはあるか。

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