龍乃一味のカオスな学園生活

「小岩井！雪菜！」

次の生贄は昔話夫婦の二人。

「貴様ら、いつの間にあんな大きな息子が生まれていたのだ」

「す、すみません龍娘先生っ、お話しするのが遅くなりまして…」

雪菜がアセアセと慌てる。

「死神にはしなかったのだな、うむ、賢明な選択だぞ小岩井。若い内は裏仕事など覚えず、色んな可能性を試した方がいい。勿論死神の仕事とて、立派な職務だ。仕事に貴賤などありはしないがな」

「……はい…自分もそう思って、冬樹には死神を継がせず、彼のやりたい事を…」

「もっとハキハキ喋らんか小岩井！」

ばちんっ！と小岩井の背中を叩く龍娘。

「そういえば貴様の息子もハキハキ喋らんな、早送りボタンは何処についておるのだ、あれは」

DVDデッキじゃないんだから。