龍乃一味のカオスな学園生活
中庭にあるクリスマスツリー。

わざわざロシアのツンドラ地帯からアリスカが送ってくれた、本場の針葉樹を使用したものだ。

見上げるような高さの巨大クリスマスツリーは、お祭り好きな天神地区でもそうそうお目にかかれるものではない。

生徒達が準備し、飾り付けられたツリーは、暗闇の中で幻想的な光を放っている。

「綺麗だねぇ」

そう言って、より一層密着する琥珀。

「おい琥珀、あんまり密着…」

するな、と言いかけて、刹那はその言葉を飲み込む。

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