龍乃一味のカオスな学園生活
クリスマスツリーの下。

前歯同士が、ガツッ、とぶつかる音がした。

「いったぁっ!」

涙目になって声を上げる琥珀。

「っっっっっっ…」

そりゃあ刹那だって前歯が痛かった。

が、それどころではない。

前歯がぶつかって感触も何もわからなかったが、前歯がぶつかったという事は…。

「琥珀…今のはわざとか?」

「わざとだけどさぁ…」

己の唇に触れて、指先を確認する琥珀。

「ちょっと血の味がする、刹那君唇切れてるよ?」

「誰のせいだ、全く…」

頬を赤らめて呆れた顔をする刹那。

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