龍乃一味のカオスな学園生活
「それはいかんな」

壁ドン状態だった臥龍が、尚もズイと顔を寄せる。

「我の嫁になる女を、壁の花にしておいただけでも問題だというのに、退屈させておったとはな…これは悪い事をした」

更にズイと接近。

「詫びをせねばな」

「ち、近づくんじゃないわよ、気安いわねっ」

強気に出るものの、亜鳥内心ドキドキ。

お互いが喋る度に、唇が微かに掠めているんですけど。

これは、ほぼチューに等しいんですけど。

「は、離れなさいっ!不埒な龍ねっ!」

「退屈しておったのだろう?こういう戯れも悪くはあるまい」

もう半歩前に出る臥龍。

もう唇を尖らせれば、互いの唇が密着する距離だ。

迂闊に喋る事さえできない。

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