龍乃一味のカオスな学園生活
バァンッッッ!とか引き戸を蹴破って。

亜鳥が派手に登場した。

「あー…用務員さんに修理頼まにゃいけないなっ、何てったっけあの人」

「小岩井 防人(こいわい さきもり)さんだね」

龍乃の言葉に、ノエルが答える。

「私の登場無視して話するなっ!」

亜鳥が喚く。

「私は書記なんてしないわよっ!ただ丹下 龍乃!アンタの正体が気になるのよっ!人外?魔物?西洋の悪魔って奴?」

「人間だよ、父ちゃんも母ちゃんもバリバリの純血人間育ち」

「嘘仰いな!どうせ何か隠してるんでしょ!じゃないとこの希少種の私を圧倒できる筈がないわ!翼のある河童の末裔、この鴉丸 亜鳥を!」

「亜鳥さん、河童なんですか?」

「その割には頭に皿がないですね、お嬢様」

口々に言う琥珀と刹那。

「言わないでっ!それ『こんぷれっくす』って奴だから!」

顔を背ける亜鳥。

寧ろ誇るべき所です。

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