龍乃一味のカオスな学園生活
ケーキが切り分けられる頃には、クリスマステロも開始から数時間が経過。

そろそろ午前0時。

日付が変わる。

クリスマスイヴからクリスマスへ。

無論、だからといってお開きになるほどクリスマステロは甘くないが。

「こんなに盛大なイベントだったんですね、クリスマステロって」

学生時代はあまりこういったイベントに参加しなかった奏多、今になって後悔する。

「姉さんはモテなかったからね(ぽややん)」

アホみたいな顔をしてキツイ事を言う久遠。

「な、何よ、久遠だって琴子さんが初めての彼女だった癖にっ、それまで女の子と手も繋いだ事なかった癖にっ」

奏多が涙目で反論する。

お互い一児の親だが、精神的には成長していないらしい。

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