龍乃一味のカオスな学園生活
とはいえ。

「……」

小さく安堵の息をつく刹那、トントンと軽く肩を叩く武。

生真面目で与えられた職務に忠実なこの二人でさえ、少し気を緩ませる様子が窺えるのだ。

発足から約二ヶ月。

寄り合い所帯の生徒会とはいえ、よく機能したものだ。

ここは龍乃一味の面々を誉めてあげたい所。

「花ちゃんは放送委員のお仕事、ちゃんとこなせるようになったね、偉いよ」

「琥珀ちゃんも苦手な会計のお仕事お疲れ様」

花と琥珀がお互いの健闘を称え合う。

「ノエルさん…副会長お疲れ様でした…」

「いえいえ、冬樹君こそ毎日美化委員の清掃活動有り難う」

こちらもお互いの労を労うノエルと冬樹。

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