龍乃一味のカオスな学園生活
かくして6ページを費やし、ようやく映画が上映開始した。

映画自体は、さくらが雰囲気を盛り上げようとしたのかベタな恋愛もの。

武には些か退屈な内容だったが、セレナは前のめりになって食い入るように見入っている。

やはり女性はこういう内容が好きなのだな。

時折横目でセレナの顔を見ながら、まぁ彼女が楽しめているのならばいいかと微かに笑む。

それはいいのだが、しかし武自身は普段見ないジャンルの映画だ。

このような映画、最後には好いたの惚れたの言って抱き合って終わりだろう?

オチは見えている。

俺は先の展開の読めない映画の方が好みなのだが。

セレナ殿には正直申し訳ないが、つまらんな…。

実に退屈だ…。

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