龍乃一味のカオスな学園生活
生徒会長不在時や諸事情により執務がこなせない時の代役、通常時は会長の補佐をするのが副会長の仕事。

だが何せ会長が龍乃だ。

実質ノエルが会長の執務の殆どをこなす事になるだろう。

それを知らないノエル、憐れ。

彼の心中を察せずにはいられない刹那。

書記は現在亜鳥がやっているように会議内容を書き留めたり、後に職員室に提出する議事録を纏めたりするのが仕事。

「刹那君、僕のやる会計は?」

擦り寄る琥珀をそれとなく押し退けて距離を置きながら。

「会計は各委員会や部活の予算振り分け、行事ごとの予算の捻出や計算、備品の購入発注なども仕事です。金銭を扱うだけに、重要な役割ですよ、お嬢様」

刹那が説明する。

「えーめんどくさいなぁ…」

早くも唇を尖らせる琥珀。

刹那のフォロー必至。

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