龍乃一味のカオスな学園生活
他愛ない会話の後、龍太郎と翡翠はまたパチパチと将棋を指し合う。

最初はリズムよく響いていた駒の音が、だんだん鈍ってくる。

龍太郎の黙考時間が長くなってきた。

早くも手詰まりらしい。

翡翠は急かす事なく、腕組みして待つ。

この待ち時間も将棋の醍醐味だ。

普段喧しい目の前の男が、難しい顔をして黙りこくっているのも一興。

この静寂が心地良い。

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