龍乃一味のカオスな学園生活
そんな四人がキャッキャ言いながら会話するのを尻目に、さくらは自分の胸に目をやる。

敢えて擬音を付けるなら『ちょいーん』。

父・龍之介は、母のめのうの尻に関しては絶賛していたものの、胸についてはそれほど語った事はない。

めのうも、こはくの娘だ。

決して胸は小さくなかったが、それでもけしからん一族に比べると見劣りする。

当然、その娘のさくらもそれほど大きくはならない。

見るからに戦闘力高そうな七星やすずには、正面切って対抗できないのだ。

「く…」

何故か悔しげに歯噛みするさくら。

「やはり夕城の次期宗主を射止めた奥様の戦闘力は並ではありませんっ、あの乳!あの乳が次期宗主を骨抜きの腰砕けにしたのですねっ、早速父様母様にお知らせしなければ!」

そう言って廊下のど真ん中で手紙を認めるさくら。

そこ邪魔になるから。

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