龍乃一味のカオスな学園生活
赤白の歌合戦も終わり、ゆく年くる年が始まる。

「さてと」

夕城邸。

瑠璃はさくらとすずをジロリと見やる。

「子供は寝る時間だ。早々に部屋に戻れ」

「はいなの」

すずは素直に立ち上がって部屋へ。

鈴木さんや七星と一緒に、離れの方へと戻っていく。

翡翠とこはくも立ち上がる。

若い連中は騒々しくていけない。

大旦那と大奥様は、二人きりでゆっくり過ごした方がいい。

しかし。

「そうですねっ、それではさくらがお布団の準備をして参ります」

夫婦の寝室に向かおうとするさくらを。

「待てアル」

鬼龍が止める。

「何故お前が私達の寝室に向かうアルか」

「いえっ、姫初めの準備をば。あわよくばそのまま世継ぎのご懐妊を…」

「帰れっっっっっ!」

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