龍乃一味のカオスな学園生活
「みんなっ、あけおめっ!」

「明けましておめでとう、龍乃さん。まさか龍乃さんや亜鳥さんまで来てるとはね」

ノエルが白い息を吐きながら苦笑いする。

「でも、生徒会の人ならみんな思い付いたかもね」

花も微笑む。

生徒会役員は、執務の為に朝早くに学園に登校してくる事が多い。

だから『その事』を知っているのだ。

「でも、この人数を一回ずつ屋上に運ぶのは骨だわね…」

ちょっとウンザリしたような顔をする亜鳥に。

「…………皆さん…こちらへどうぞ…」

校門の向こう側から声をかけたのは、冬樹だった。

「用務員の父に許可を得て…校舎内の鍵を開けてもらいました…階段で屋上まで上がれます…」

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