龍乃一味のカオスな学園生活

初詣in天神稲荷

初日の出を拝んでテンション上がり切った龍乃一味。

「このまま初詣行こうよ!」

言ったのは当然龍乃。

もう丹下一族の血が騒いで止まらない。

列があるから並ぶのさ、それがただのタクシー待ちの行列だったとしても!

お祭りごとが好きな性格は父からしっかり受け継いでいる。

「えっ、僕ら初日の出見てくるって父さん達に言っただけなんだけど…これから元旦初稽古が待ってるんだけど…」

ノエルが困惑する。

龍娘流は現在の大きな規模になってから、毎年元日には天神海岸にて師範、師範代、弟子が勢揃いしての寒稽古が行われる。

寒風吹き荒ぶ中、荒波に向かって正拳突き千本とかするのだが…。

「いいじゃん、そんなんブッチしちゃえば」

龍乃が口走る、いとも容易く吐かれるえげつない発言。

こいつも師範の娘なのに。

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