龍乃一味のカオスな学園生活
ノエルの方から誘われた。

内心ウキウキしながら、龍乃は二つ返事で了承する。

「いいよねっ、お汁粉っ。甘いもの大好きだよっ」

弾むように歩く龍乃の姿を、ノエルは後ろから見守る。

それにしても、随分と嬉しそうだ。

喜んでいる龍乃本人も、何でこんなに嬉しいのかわからない。

お汁粉くらい、学校の帰り道によく食べて帰るのに。

…生徒会長として、買い食いや寄り道はよくないのだが。

とにかく、お汁粉くらい、はしゃぐほど珍しいものではない。

やはりこの場合…。

(『何を』食べに行くかじゃなくて、『誰と』食べに行くかって事なんかな…)

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