龍乃一味のカオスな学園生活
話題が途切れて困っていた所へ。

「お待たせしました」

花龍が二人分のお汁粉を運んでくる。

二人の前に器を置いた後。

「ごゆっくりどぉおぉおぉおぞ」

プププと含み笑いしながら去っていく花龍。

そういう笑い方するんじゃありません。

「た、食べよっか、ノエルっち」

「そ、そうだねっ」

二人はお汁粉のお椀の蓋を開ける。

何気なく。

「龍乃さん、熱いからいつかみたいに零さないようにね」

気遣いのつもりで言ったノエルだが。

「あ……」

龍乃の頬が、ぼぼぼぼぼ…と一気に赤く染まる。

思い出す、苺さんこんにちは事件…。

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