龍乃一味のカオスな学園生活
河童どもに纏わりつかれていい迷惑の臥龍の前に。

「やっぱり臥龍だ」

黒い翼を羽ばたかせて、フワリと亜鳥が下りてくる。

「おぉ亜鳥、いい所に来た」

ニッと笑みを浮かべる臥龍。

「い、いい所にじゃないわよっ」

まさか正月早々会いに来てくれるなんてっ、これって臥龍ったら私の事恋しかったのかしらっ、で、でも別に私は無理に会いたくもなかったけどねっ、たかが冬休みの間だけじゃないっ、寂しくなんてなかったわよっ、そうよ寂しくなんてなかったんだからっ。

分かり易く表情に出る亜鳥に。

「実は…」

臥龍は頬を掻いた。

「お前の二親に挨拶でもしとこうと思ってな」

< 625 / 852 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop