龍乃一味のカオスな学園生活
そんな訳で、城内に招かれた臥龍。

「臥龍という。以後よろしゅうな」

でーんと胡坐をかいて、上から目線で言う臥龍。

「娘御の姿じゃな」

「亜鳥と然程変わらん、めんこい娘の姿じゃ」

「しかし物凄い威圧感じゃな、見た目と裏腹じゃ」

「亜鳥の話だと、人間の娘の中に臥龍が入ってるという話だしな」

飛燕、雲雀、燕女らがヒソヒソと話す中。

「何でぇ臥龍、テメェ挨拶来たって割に手ぶらで来たのかよ」

「そだよぉ、お菓子くらい買って来てよぉ、名古屋限定のチッ○スター手羽先甘辛醤油味が食べてみたかったのに」

鷹雅と遊里が口々に言う。

「菓子なんかいらんわっっっっ!手土産っつったら酒だろうがっっっっ!」

「えー、お菓子の方がいいよぉ、お酒美味しくないもん」

しょうもない痴話喧嘩をする二人に。

「我も酒の一つも買ってこようと思ったのだが…」

臥龍は頭を掻きながら言う。

「この体では、酒を売ってくれんでな…『未成年には酒類の販売は出来ん』と言われた」

ま、体は龍乃のものだからね。

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