龍乃一味のカオスな学園生活
夕城分家の者が次々訪れる新年会。

その来客が一段落した、三が日最後の夜。

「明けましておめでとうございます、父上」

夕城の屋敷に隻眼の優男がやってきた。

琴月 孔雀。

旧姓夕城。

夕城三兄妹の次男坊にして、現在は琴月流宗主。

「む!」

「貴様は琴月の!」

「骸の使いか!」

「夕城の怨敵が何しに来た!」

まだ宗家の屋敷に残っていた分家の者達が次々と抜刀し、一斉に斬りかかるが。

「待て待て馬鹿ども」

「勘違いしないでよ」

「落ち着かんか」

「勉強が足りない御様子」

「無知です、皆さん」

龍之介が、めのうが、善が、武が、さくらが。

それぞれ受け太刀して、孔雀に斬り込むのを止める。

「コイツは新生琴月流の宗主だ。骸の手下でもなきゃ、いまや夕城流の敵でもねぇ」

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