龍乃一味のカオスな学園生活
そこで高等部の副会長が考えた。

『小中高、ついでに幼稚園や大学部も含めて、統一生徒会長を決めたらどうだろう?』

全ての学部を、一人の生徒会長が取り仕切る。

そうする事で、激務と心労を押し付けてしまえというアイデアだった。

いわば究極の人身御供。

やる事がエグイ。

勿論言いだしっぺは副会長、俺がその生贄となり、この身を投げ出しましょうとか何とか。

カッコのいい事を言ったのだが、実はこの副会長なかなかの腹黒で。

(もし統一生徒会長になれば、天神学園の全ての実権を俺が握る事が出来る!学園の生徒会の運営なんて知らねぇよ、生徒会長の威光を振りかざして、女子生徒達にセクハラ三昧、ケケケッ!)

まるで腐敗政治家のような奴である。

こうして彼の邪悪な野望は成就するかに見えたのだが、しかし!

「アタイ、立候補してみよっかなぁっ、にゃはははっ♪」

そんな副会長に、一人の生徒が立ちはだかった。

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