龍乃一味のカオスな学園生活
という訳で某日。

龍乃一味ら生徒会役員は、頼張高校の方へとお邪魔した訳だが。

「ようこそおいで下さいました、天神学園生徒会の皆様」

校門前で、頼張の生徒達が整列して出迎えてくれた。

天神学園の生徒とは違い、一流デザイナー監修の仕立てのいいブレザー制服をきっちりと着こなし、一糸乱れぬ整列を見せる頼張の生徒達。

どこか軍隊めいたものさえ感じさせる。

その中を歩く龍乃一味。

歓迎している風に微笑を浮かべているが、何処かその笑みは貼り付けられたもののように感じられる。

「な、何か威圧感を感じますね…」

兄のノエルにヒソヒソと話しかけるセレナ。

「どうやら歓迎してるって感じじゃなさそうです」

油断なく視線を走らせながら、さくらが呟く。

「何、動じる事はない」

武は脇目もふらずに歩いた。

「端から心根より歓迎されていないのは分かり切った事だ」

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