龍乃一味のカオスな学園生活
というのも。

頼張高校の校長というのは、かつての琴月流宗主・琴月 骸の息のかかった分家出身者らしい。

既に剣術からは手を引いていたものの、その経済力で没落寸前だった旧琴月を支援し、孔雀が新宗主になるまで骸を支えていたとの事。

だからといってこの頼張高校の生徒達が、新旧琴月や夕城流との因縁に関係している訳ではないのだが、彼らは彼らで、進学校でも名門校でもないにもかかわらず、『天神地区の学園といえば天神学園』と、唯一無二の学園のように語られるのは、何処か面白くなかった。

そんな複雑な事情も絡み、頼張の生徒達もまた、天神学園には対抗意識を燃やしていた。

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