龍乃一味のカオスな学園生活
「貴様!我が校の副会長に向かって!」

「お前こそ手を放せ!頼張高のマドンナに何をする!」

一斉に罵声と怒号が飛び交う体育館。

しかし。

「静粛に!」

頼張生徒会長の声で、すぐに静まり返る。

流石名門校、統率がとれているというべきか。

「……失礼しました、我が校の生徒達が無礼を…しかし、我々も天神学園の皆さんと、事を荒立てたい訳ではないのです」

「うん、アタイ達もだよ。みんな仲良しな方がいいじゃん」

頼張生徒会長の発言に同調する龍乃。

だがその龍乃の発言にも、微かに失笑する声が聞こえる。

どこまでも感じの悪い連中だ。

『仲良しだと?幼稚園児じゃあるまいし』

そんな思惟が伝わってくる。

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