龍乃一味のカオスな学園生活
人間追い詰められると、ここまで見苦しくなるものか。

でもまあ、ラストは両校の生徒会長対決というのも、定石といえば定石。

「まぁ二連勝してる訳だし、軽い気持ちで行ってくればいいんじゃない?」

何なら私が代わってあげてもいいけどね、と言いたげに亜鳥が言う。

「た、龍乃ちゃん大丈夫?あの人、木刀持ってるよ?」

「け、怪我しても、私が必ず治してあげますからっ」

花とセレナが、心配そうに言うが。

「んー、まぁ大丈夫じゃないかなっ」

状況分かってんだか分かってないんだか。

スタスタと歩いていく龍乃。

そんな背中を見ながら。

「あの生徒会長さん、籤運悪いのです」

さくらが呟いた。

「お祖父様を指名するとは、一番の貧乏籤なのです」

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