龍乃一味のカオスな学園生活
さて、対峙した龍乃と頼張生徒会長。

長身の生徒会長に比べ、龍乃のちっさい事ちっさい事。

まぁ身長に関しては小夜似の龍乃だ。

大きくなる筈もない。

そんな苺パンツ穿いてるような小娘を対戦相手に選ぶとは、どこまでも汚い生徒会長。

「苺パンツ言うな理事長!」

まぁそれはともかく。

「天神の生徒会長殿、素手でいいのかな?」

こんだけ卑怯な手使えば流石に勝てると踏んだのか、余裕の笑みを見せる生徒会長。

「何なら今からでも、武器の一つも取りに戻ってもいいのだぞ?」

強者の余裕か憐れみか。

そんな猶予を与えるが。

「…要らぬわ、武器なぞ」

その表情が、突然変わった龍乃の声色で引き攣る。

「青白い人間のモヤシ小僧相手に、我が無手で勝てぬとでも…?」

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