龍乃一味のカオスな学園生活
合理的で効率的な教育方法の結果、大した指導もせずに人間性を育てないまま放置した結果、鎌瀬戌の現在のような生徒達が出来上がったという訳だ。

「弱いのは悪い事じゃないよっ!」

珍しく龍乃が鼻息を荒くする。

「アタイの父ちゃんも中学の時くらいまでは悪かったらしいけど、弱い者いじめだけはしなかったよ!強くなったのは自己満足の為だったけど、それでも力のない奴にひけらかすような事だけはしなかったって、父ちゃん言ってたもん!」

普段はチャランポランな龍乃だが、こういう筋だけはキッチリ通す。

善悪の判断は絶対に違えない。

生徒会役員達が彼女について来てくれるのは、こういった龍乃の本質をキチンと知っているからなのだろう。

< 734 / 852 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop