龍乃一味のカオスな学園生活
あっという間に二人が失神させられた。

流石、手も足も出ない。

これが鎌瀬戌クオリティ、歪みねぇ噛ませ犬ぶり。

「てめぇ風紀委員の癖に暴力振るうのかよっ!」

「貴様らこそ不良の癖にやられっ放しなのか?」

冷ややかに生徒達を一瞥する刹那。

「それに暴力を振るうのか、と問うたな?暴力は振るわんさ、人間にはな」

「あ゛ぁ?」

刹那の言葉にいきり立つ鎌瀬戌の生徒達。

「他人の人間性を尊重せん奴が、一端に人間性を主張するな。豆太郎を侮辱した貴様らには、この程度の扱いで充分だ」

「何が人間性だ!そいつはタヌ…」

言いかけた生徒が、また刹那の峰打ちで吹き飛ばされた。

「何か言ったか?揚げ足を取る余裕があるとは、まだ反省が足りんようだな」

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