龍乃一味のカオスな学園生活

封を切る

「……………………」

ムクリと。

冬樹が身を起こす。

その拍子に目眩がしたのか、フラリとよろめいた。

「無理に動くな…貴様も鈍器で殴られておる…死神と雪女の息子とはいえ、無傷ではなかろう」

壁際に凭れ掛かって座っていた臥龍が呟いた。

二人とも、頭部から出血している。

特に冬樹の流血具合は酷いが。

「大丈夫なのか貴様…かなり酷い傷のようだが…」

「……大量出血しているだけです…」

呑気に言う冬樹。

その大量出血がまずいんじゃないの?

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