龍乃一味のカオスな学園生活
臥龍の封印は、龍乃が生まれた頃には既に効力を失っていたらしい。

そして人の悪い小岩井一家は、その事を知っていながら黙っていたらしい。

てか朴念仁の小岩井親子、訊かれなければ言わなくていいものと思っていたらしい。

大事な事なのに、そんな管理でいいのか臥龍の封印。

そんなザックリした説明が、朝から関係者各位に行われ、天神学園は騒然としている。

「臥龍野放しでいいのか?封印に戻しておかなくても…」

「でも一晩外に出てたけど、誰も被害蒙っていないしねぇ…」

「いやいや、鎌瀬戌の連中が全滅させられたらしいぞ」

「それは被害とは言わないだろう」

「天神地区ではよくある事」

「寧ろ通常運行だろ」

「俺の朝飯が臥龍に全部食われてたんだぞ!大被害だ!」

「ご飯がないならお菓子を食べればいいじゃない」

「お前はマリー・アントワネットか!」

「まさかスペシャルバカの口から、そんな名前が出て来ようとは…」

「マリー・アントワネットって何した人だ、言ってみろ」

「テレビの通販だろ!」

「それはジャパネットだ」

「遠いな!かえってボケにくいわっ!」

喧々囂々の天神学園。

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