龍乃一味のカオスな学園生活
「凄いなぁ、亜鳥っくすはチョコにも詳しいんだねっ」

「当たり前じゃない、高位妖怪には死角なんてないのよ」

全部受け売りだけどね。

素直に感嘆する龍乃を前に、心の中で呟く亜鳥。

臥龍を巡る仲が解消された以上、まぁ龍乃は生徒会の仲間だし、割と親しい方だし。

ちょっとくらいアドバイスしてやってもいいかなと思うのだ。

最近は『亜鳥っくす』なんて呼ばれるのも抵抗なくなってきた。

天下の大妖怪が、人間の娘に随分と感化されてきたか?

(そんなんじゃないわよ、戯れに付き合ってやってるだけよ。人間の小娘にムキになるなんて、そんな余裕のない真似できないじゃない)

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