龍乃一味のカオスな学園生活
「あー、刹那君チョコもらってるぅ」

放課後の生徒会室。

刹那の手にしたローズピンクの袋を目にして、琥珀は途端に不機嫌になる。

自分は学園中から七箱も八箱もチョコをもらっているのに、刹那が(しかも琥珀と半分こして食べて下さいと)もらったチョコは、彼女として不満らしい。

「ち、違うのだ琥珀。これは、それ、あの廊下を走っている初等部の片割れ…そう!花龍といったか、あの娘にもらったのだ!」

「刹那君ロリコンなんだ…」

「そうではない!」

「僕の体に飽きたんだ…」

「体っっっ?」

「音無、風紀委員の癖に貴様ぁっ!」

不埒な発言に、武が韋駄天を抜刀する。

「ええい引っ込め!貴様が関わると紛らわしくなる!」

刹那、弁解に必死。

こういう時、話を更に混ぜくり返す臥龍の孫娘はというと、現在職員室へ。

瑠璃と鬼龍のもとに向かい、『バレンタイン子作り指南』をしているらしい。

後から聞いた話によると、全裸にリボンを結び付けて肝心な所のみ隠して『バレンタインのプレゼントは、わ・た・し(はぁと)』てな作戦を勧めたらしい。

それを聞いた瑠璃がさくらに向かって激怒。

『ぷれいの方針くらい夫婦間で決めるっっっっっ!』と職員室で絶叫したそうな。

そのツッコミもどうか。

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