龍乃一味のカオスな学園生活
騒々しい生徒会室で。

「…………」

可愛らしいラッピングに包まれたチョコを手に、まじまじと見ているのは冬樹。

「ふ、冬樹君、恥ずかしいよう、チョコはしまっておいてよう」

花が照れてチョコを隠そうとしているという事は、これは彼女が渡したものらしい。

しかし構わず、しみじみまじまじと、冬樹はチョコを眺め続ける。

「……このように丁寧な包装の贈り物を頂いたのは…母以外では初めてで…感激しています…」

無表情で反応に乏しいが、一応冬樹感激らしい。

包装開けるのも勿体無い、このまま来年のバレンタインまで眺めていたいって勢い。

花にとっては、ちょっとした羞恥プレイ。

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