龍乃一味のカオスな学園生活
早朝の掃除をする小岩井親子を、臥龍は胡坐をかき、腕組みしたまま見守る。
黙々とゴミ拾いや枯葉の掃除をする防人達。
聞けば防人は、死神の肉体を得ているという。
ならばあのような地味な仕事をせずともよかろうに。
相も変わらぬ無欲な男だ。
息子の冬樹が、ああいう性格に育つ訳だ。
そんな事を考えていると。
「臥龍さん…」
冬樹が臥龍の方を見上げる。
「母が…たまには朝食を御一緒にどうですかとお誘いするよう言っていたのですが…」
「……」
嘗ての敵を朝飯に誘うか。
どこまで人が好いのやら。
「すまんな、結界師と一緒では、飯が喉を通らん」
臥龍は笑って見せた。
黙々とゴミ拾いや枯葉の掃除をする防人達。
聞けば防人は、死神の肉体を得ているという。
ならばあのような地味な仕事をせずともよかろうに。
相も変わらぬ無欲な男だ。
息子の冬樹が、ああいう性格に育つ訳だ。
そんな事を考えていると。
「臥龍さん…」
冬樹が臥龍の方を見上げる。
「母が…たまには朝食を御一緒にどうですかとお誘いするよう言っていたのですが…」
「……」
嘗ての敵を朝飯に誘うか。
どこまで人が好いのやら。
「すまんな、結界師と一緒では、飯が喉を通らん」
臥龍は笑って見せた。