龍乃一味のカオスな学園生活
以前は丹下家で朝食をとっていた臥龍だが、龍乃と臥龍が丹下のの家計を圧迫すると龍太郎・小夜夫妻に苦情を述べられた。

そんな訳で最近は仕方なく、自分の食い扶持は自分で稼ぐようになった。

太古の昔に天神の地を好きなように蹂躙していた臥龍が、飯の種を稼ぐなどとおかしな話だが。

幸い最近の天神学園には、生徒会の発案した『賞金首制度』という臥龍向きのルールがある。

校則違反を犯した生徒を捕らえると、学食食券が支給されるのだ。

そして臥龍は、風紀委員補佐の肩書きも持つ。

この制度を利用し、臥龍はそこそこの蓄えを持つに至った。

自身の食事程度には事欠かないのだ。

フラリと学食にやって来て。

「我に飯を食わせろ。食券ならある」

学食のオバチャンに食券を出す臥龍。

学食のオバチャンズが、ざわ…と騒然となる。

「ち、注文は…?」

「そうだな…」

壁に貼り出されたメニューを見て。

「端から端まで」

サラリと言ってのける臥龍。

彼一人が来るだけで、学食は戦場と化す。

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