龍乃一味のカオスな学園生活
「まぁこんな寒いんじゃ、みんな今日は重装備で来て当然なのです」

生徒会の面々が出揃う頃、さくらがそんな事を言う。

彼女も今朝は少しばかり厚着で来た。

他の夕城や琴月の剣客同様、雪道で転ぶなどという事はなかったようだが、それでも寒さは若干堪える様子。

「これしき、騒ぐほどの寒さではない」

腕組みしたまま言う武。

「俺など普段通りの服装で登校してきた。何の問題もない」

隣で刹那が言うと。

「……当然だ、俺は今朝、乾布摩擦を済ませてきた」

何対抗してんだか、武が張り合う。

「……俺は外で井戸水を頭からかぶってきた」

何の為に?

「俺などは水風呂に入ってきた」

理由が分からん。

「俺は水風呂に氷を入れて浸かって来たわ」

オン・ザ・ロックですね、分かります。

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