龍乃一味のカオスな学園生活
そして冒頭に戻る。

「ありゃあ、選ばれちゃったよ」

生徒会室に呼び出され、龍乃はポリポリと頬を掻く。

「って事は、今日からアタイが生徒会長だなっ、よろしく～♪」

能天気に笑う龍乃に、生徒会執行部ドン引き。

何でこんな小娘が生徒会長に選ばれた？

だって、あの丹下スペシャルバカ龍太郎の娘だぞ？

いまだに龍太郎の天神最強悪人伝説は根強く残っているというのにっ。

ここで生徒達の声を聞いてみましょう。

『だって龍乃ちゃん可愛いじゃん？OBの雛菊さんや野菊先輩みたいで』

『やっぱセンターは可愛い子が歌うべきだと思うんだよねぇ』

『俺CD100枚も買ったんだぜっ？絶対龍乃ちゃんに1位とらせる！』

『副会長を落選させたいと思った、当選するのは誰でもよかった』

勘違いの声多数。

だからヤだったんだよ、こんな統一生徒会長選なんてっ、とは副会長の敗者の談話。

とにかく！

「君みたいなスペシャルバカの末裔が統一生徒会長を務めるのなら、我々生徒会執行部は付き従う訳にはいきません！」

生徒会執行部の叛乱、クーデター。

小中高を含め、彼らは一斉に生徒会執行部辞任の意向を固めてしまう。

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