龍乃一味のカオスな学園生活
「刹那君だって、自分で口が過ぎるのは分かってるの。ただ上手く距離が取れないんだよ。風紀委員みたいな役職をするのも、無意識のうちに思ってるんじゃないのかな、『俺は嫌われ者だから』って…」
琥珀の言葉に、亜鳥がハッと笑う。
「女々しいったらないわね。同情でもひきたいのかしら」
「亜鳥さん、そんな言い方ないですよ…」
セレナが窘める。
だが。
「亜鳥殿に同感だな」
言ったのは武だった。
「奴は夕城と同格の、琴月の次期指南役だ。ゆくゆくは夕城と鎬を削る、一端の琴月宗主となる跡取りを鍛え上げる男。そんな奴が、他人に脅えてビクビクしているようでは話にならん」
琥珀の言葉に、亜鳥がハッと笑う。
「女々しいったらないわね。同情でもひきたいのかしら」
「亜鳥さん、そんな言い方ないですよ…」
セレナが窘める。
だが。
「亜鳥殿に同感だな」
言ったのは武だった。
「奴は夕城と同格の、琴月の次期指南役だ。ゆくゆくは夕城と鎬を削る、一端の琴月宗主となる跡取りを鍛え上げる男。そんな奴が、他人に脅えてビクビクしているようでは話にならん」