駅から少し離れた公園。


私はベンチに腰かけた。



涙が次々と流れてくる。



こんなに苦しいのに

こんなに辛いのに

こんなに寒いのに




林田くんが好き。


それは自分が1番分かってる。





「槙田?」


バッと振り返ると

同じクラスの斉藤(さいとう)がいた。

斉藤はいつも櫻井くんと一緒にいる。

私とは小学校から一緒だ。


「お前何してんの?」

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