「え…?」



「私は今、
お仕事でいっぱいいっぱいなの。」


「そんなの支えます…っ。」


「ううん…。
林田くんは林田くんの道を歩いて。」



「先輩…」



「じゃあ、ね…っ」




私は走って帰った。

ごめんね。

お仕事でいっぱいいっぱいなんて嘘だよ。


ほんとは離れるのが嫌なだけ。

離れて



林田くんの心も離れるのが怖いだけ。

繋げておく自信がない。




ごめんね。最後まで弱虫で。


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