私は菜緒の姿を探した。



そして菜緒を見つけた。



「菜緒…っ!」


菜緒が振り向き私を見る。

「沙希…」

菜緒はまた前を向き歩き出す。

私は菜緒の手を掴み引っ張った。


「聞いて…菜緒。
私間違ってた。確かに菜緒がしたことはおかしいと思う。
でも菜緒は協力のためにしてくれたことなら
私が菜緒を責めるのはダメだよね…。
ごめん。」

「沙希…っ」

菜緒は泣いた。

「沙希は悪くないよ…っ!私が全部悪いの。
林田と帰ってたのは協力のためだけど
少し興味でもあったの。
だから私が悪いの…っ!」

私は菜緒を抱き締めて言った。

「私、林田くんに告白されたの。
菜緒が協力してくれたからだよ。きっと。」

菜緒は泣きながら私を見て
「おめでとう…っ。」

と微笑んだ。


そんな菜緒を見たら
私まで泣けてくる。



ありがとう。菜緒。
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