伝説のヤンキー I
亜梨沙SIDE

あ〜あダメだ

この世界を壊したいって思ってたけど

ムリだよ。

蓮達を…今ここにいる…龍恋のみんなを失いたくない…

ずっと…この人達の側にいたい…

「亜梨沙、ゴメンな。こんな俺についてきてくれて。アジトに戻ったらさなんかこう…美味しいもんで買ってさ…パーティつーかまぁパーティみたいなもんしようぜ?みんなで」

蓮は相変わらず口下手だけど…

でもそんな蓮だからこそ私はついてきたんだ…

「うん、する」

こうやってこの幸せがずっと続けばいいんだけどね…

でもこの世界はそう甘くない

だからこそ私は今よりもっと強くなって…蓮達を守りたい…

「紗希」

「蓮?どうしたの?」

「龍恋さ、もう一回最初からやり直そうと思ってる。でさ、隆司の奴どこにいるかわからねえ?」

そう言えば隆司だけ音信不通

「ここに行けばいいよ。ちゃんと話あいな?」

なんで紗希が…

「なんでお前が知ってんだ?」

「まぁ色々と?亜梨沙、幸せになりなよ?じゃあね」

なんで紗希にはバレるのかな?

「紗希もね。」

紗希は最後に「幸せになれたらのは話だけどね?」と言い黒星のメンバー全員を引き連れてこの場から去っていった

「亜梨沙、行くぞ。」

「うん!」

私の幸せは龍恋のみんなといれる事

でも最後に1度だけでいいから

あの四人で集まる事が出来ればいいな

なぁんて

ムリだろうけど…


亜梨沙SIDE *end*
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