伝説のヤンキー I
「おい…愛梨…どうしたんだよ…」

なんか…愛梨の様子がおかしい

あの時と同じだ

愛梨が数人の大人達に誘拐された時と…


「イヤ…来ないで…お願い…来ないで」

「お、おい愛梨。大丈夫だから…俺だから…橘裕翔だ。お前の幼なじみの…」

「ゆ、ゆう…と…?」

よかった…

何とか落ち着いたみたいだ

「愛梨、大丈夫か?」

「うぅ…ゆうとぉぉ…」

すると突然愛梨が俺に抱き付いてきた

「お、おい…/////」

「裕翔…怖かった…裕翔…裕翔」

愛梨は俺に抱き付いたまま俺の名前を呼び続けた

「……しょうがねえな///」

その後俺は愛梨をおんぶし出口を探し続けた

そしてやっと出口をみつけ外に出た

だが、ここがどこかわからない以上どうもできない

愛梨は俺の背中でぐっすり眠っていた

「裕翔…」

「ライ…?」

俺は声をかけられその方向をみた
そこには幼なじみで愛梨の兄である古畑ライがいた

「こっちだ」

「え…ちょ、ライ。ここがどこかわかってんのか?」

「あぁ、わかってる。とりあえずついてこい。」

「わかった…」

そして俺はライについて行き何とか家まで帰る事ができた

そしてライは用事があると言ってまたどこかへ行った

愛梨は俺の部屋に連れて行き起こして俺のベッドの上に座らせた

「裕翔…ありがと…」

「イヤ、いいよ」

そしてそのまま愛梨は横になり眠っていた

俺もベッドに入り愛梨と一緒に寝た


裕翔SIDE *end*
< 112 / 168 >

この作品をシェア

pagetop