伝説のヤンキー I
「本当紗希って言わないとおりてこないわよね」
「はは〜そう?別に普通だと思うけど」
「はいはい、それが貴方の普通だったね」

はぁ本当鬱陶しい

あんたのせいでこっちの人生はめちゃくちゃなのにさ…

あんたとお父さんのせいで…

だから私は家でも自分を偽る
本性を誰かに見せる事なんて本当に信用した人にしか見せない

信用してる仲間だけにしか

黒星の仲間だけにしか

「紗希、ちゃんと準備できた?」
「できたよ〜」

入学式か…

なんかイヤだな
だってあの子達とまた会わないといけない

会いたくないけど会わなければならない
受験してもよかったんだけど受験できない理由があった

私はある1人の男の子を影で守らなければならないのだから

それが私の全てものあの人への罪滅ぼし
私が生きていくにはそうするしかない

そうしないと自分の気がすまない

「紗希おはよ」

紗希「荵おはよ。もう来てたんだ」
荵「うん」
紗希「クラスはどうだった?」

荵「俺は2組。紗希は3組。で、恭弥は5組で洸夜は4組」
紗希「見事にみんな別れたね」
荵「そうだな。でもまぁ紗希が言ってた子は3組だった」
紗希「ふ〜ん。そう。ま、同じクラスの方が守りやすいしその方が楽でいいよ」

と荵と話してるといきなり後ろから抱きつかれた

恭弥「よう紗希!おはよ!」

「恭弥と洸夜おはよ」

洸夜「おはよ」

相変わらず洸夜は眠そうだけど
洸夜「荵もおはよ」
「おー相変わらず洸夜は眠そうだな」

洸夜「うん、眠い。ふわぁ〜あ」






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